不動産の売却を依頼する業者の選び方は?査定価格が高いだけではダメ!

不動産の売却を検討されている方にとって、「高く売りたい・・」と思うことは当たり前のことです。「売り出し価格」は売主が自由に決めても良いものですので、売主に気に入られようとして正しい査定価格(適正価格)よりもかけ離れた根拠のない高い査定価格を提示し、媒介契約(売ることを依頼する契約)を結ばせようとする業者もいます。なかには査定すら行わずに、売主の希望金額のみの価格設定で売り出しをしましょうと言ってくる業者までいます。

必ずしも「売り出し価格=成約価格」ではありません。ほとんどの場合が「適正価格≒成約価格」となっています。売り出し価格は、必ず正しい査定のもとで算出された「適正価格」を参考に決定することをおススメします。根拠のない適正価格よりもかけ離れた高い価格で売り出してしまうと、問い合わせすら無く大幅な値下げをしなくてはならない状況になってしまい、イメージ低下にもつながってしまいます。

その結果、成約まで時間がかかってしまい、尚且つ適正価格を下回ってようやく成約にいたることは決して珍しくありません。適正価格よりもかけ離れた高い価格で売り出すのは、業者に相談した意味をなさなくなってしまい、売主のためにもなりません。明確な根拠提示がないままの高い価格で販売開始をススメてくる業者には注意が必要です。

 

では、そのようなことにならないために業者を選定する際の3つのポイントをお伝えします。

 

大切な不動産の売却を一緒にお手伝いしてくれる業者選びのポイントとして

①『適正価格を提示してくれる』

きちんとした査定項目と内容を基に算出された根拠のある価格になっている。

査定価格は近隣事例(成約事例・販売中事例)との比較において、内外装や設備の状況及び周辺環境・修繕履歴・流通性等が正しく評価された適正価格になっていることが重要です。また、不動産業者は査定価格の根拠を具体的に説明しなければならないと、宅建業法で定められています。

 

②『販売方法が明確で他社にはない強みを持っている』

どのような購入者層をターゲットにするのか、どんな広告媒体を使いどれくらいの販売活動を行うのか、また、他社と大きく違う強みも明確になっていて、販売力があると感じることができる。

 

③『担当者との相性が良い』

不動産の売却は、売主と担当者との信頼関係がないとうまくいきません。

上記2点に加えて、物件に対しての思いやりを持ってくれている、何事も真剣に耳を傾けてくれている等はもちろんのことですが、何より本音で話ができそうだと感じられる担当者であることが重要です。担当者とは最低限売れるまでのお付き合いとなりますし、売れたとしてもそれで終わりではありません。物件引き渡し後も買主から質問がくるケースもありその際は何度か連絡のやりとりがありますし、売却年の翌年には確定申告もあります。担当者とは長いお付き合いをすることとなります。

高い査定価格を提示した業者だから、販売を任せてもよいということでは決してありません。査定価格の根拠が明確で販売の提案力があり、相性がよく、売る自信を持っている担当者がいる業者を見極め選ぶことが重要です。

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